北陸かに旅行3 「 べにや無可有 」 朝食 〜 金沢 編北陸かに旅行5 「 あらや滔々庵 」 〜 山代温泉散策

2008年02月26日

北陸かに旅行4 「 あらや滔々庵 」  お部屋〜夕食編

2005年9月から 2007年11月前半までのブログは
「 紀子の部屋 」 へどうぞ。

あらや滔々庵外観源泉卵入口











兼六園からのバスが 夕方のため大変混んでいて 予定より随分と遅れ
あらや滔々庵に到着したのは 暗くなり始めた頃でした。

魯山人作 1魯山人作 2ロビー










ロビーには 北大路魯山人の作品である 看板や 衝立や お皿などが 
飾ってありました。 

まだ 魯山人が 無名だった頃 山代温泉の旦那衆が 彼の才能を見込み 
ここ山代の地で 面倒を見ていたそうです。
その関係で 各お宿には 魯山人の手による 様々な 作品が
残っているそうです。

お宿は 全館畳敷きで 素足が気持ちの良いたたずまいです。

お部屋の廊下お着きのお菓子







お部屋正面お部屋右側お部屋の左側







ベッドの間8畳ベッドルーム2洗面所







お部屋は 角部屋の 兼六の間です。
12.5畳の和室 次の間は 8畳の和室にローベッド 
細長いテラスには 半露天風呂と 素敵な椅子がおいてあります。

( この時期は寒いので テラスでくつろぐことは出来なかったので
露天なしのお部屋でも 良かったのかもしれません。 )

ホームページには お部屋の間取り図などが 詳しく出ているので
( 客室露天風呂つきお部屋は どこでも お値段は一緒だったので )
明るさを優先して 角部屋の 兼六の間を指定させて頂きました。

テラス


半露天風呂浴室から洗面所を見る










あらや滔々庵は 山代随一の湯量を誇っていて 源泉掛け流しのお湯は
何百年もの間 一時も絶えることなく 湧き続けているとの事です。
ここから 滔々庵と名づけられたのでしょうね。

何せ 滔々と 掛け流れているもので お風呂内は 湯気でもうもう。
写真は写してみましたが 白くて わけが分かりませんでした。

ということで 大浴場の写真は コチラの 
「 その他の施設 料理の画像はコチラ 」からどうぞ。

お風呂を楽しんだあとは 湯上り処のおもてなしです。

湯上り処 ビール


サービスです!カヴァです!おみかん







今流行のスパークリングワインの 「 カヴァ 」 と ビールと おみかんが 
いつでもたっぷりと 自由にいただけるようになっていました。
( 朝は コーヒーサービスでした )

こちらも 箱根の 「 強羅花壇 」 と同じようにおばあさんの 
お風呂係りの方が チョコチョコ入ってきて 湯船の温度を測ったり
床を掃除したり ビールの補充をしたりと かなり精力的に
働いていました。

私が 入浴中 お湯が沸き出ているところに 偶然足を置いてしまい 
やけどをしたかと思ったくらい とても熱かったので たまたま浴場にいた
そのおばあさんに この湧き出ているお湯の温度はどのくらいかと訪ねたら 
60度と教えてくれました。

私がすごく熱かったと言ったら 今まで それでやけどをしたという話は
聞いていないので 大丈夫でしょうといって そのままお仕事に戻って
いきましたが なんと その後 私が大浴場を出るのを その湯上り処で 
待っていてくれて 「 足はどうですか? 」  と聞いてくれました。

そのおばあさんは 大丈夫と言ったものの とても気になったそうで
すごく心配していたようです。

たぶん 私の足先は 冷え性がひどいので そのくらいの温度でも
異常に 熱く感じたのかもしれません。

出る頃には すっかりよくなっていましたので おばあさんもホッと
していたようです。

おみかんを召し上がってくださいね、といって 持たせてくれました。
優しい おばあさん! ありがとうございます。

ビールも 少なくなるとすぐ 氷とともに補充していました。


さて お待ちかねの 「 生蟹懐石コース 」 はお部屋で頂きます。

生蟹懐石コース 前菜


にごり酒真っ白です蟹しんじょ椀







残念ながら お品書きはありません。

前菜は 香箱蟹の砧巻き 五色なます ずいきの蒸し物蟹のせ、です。

とても美味しいのですが ここで 全て食べると後が続かないと判断した
私は 無念ながらも この美味しい前菜を 半分残して次に進みました。

蟹あらい 鰤お刺身


素敵なお皿とろ〜りお刺身


続いて 蟹のあらい ぶりのお刺身です。
お刺身とともに 器の素晴らしさに 感激です。

これ これ 待っていたのは これです!
一度食べてみたかったの、 手で持った蟹を 下から口を開けて 
するっと 食べるのを やってみかったのです。

やってみましたよ、 2人で。
蟹肉が お米粒のようにプチプチと はじけて 
なんという素晴らしい 食感!
「 あま〜い 」 と言ってみたかったのですが
そんなに ビックリするほど 甘くはありませんでしたが (なぜに?) 
でも あの食感は 素晴らしいものでした。

寒ぶりは 生のお刺身と 軽くあぶったものの 2種類が供されました。
お塩 大根おろし お醤油と どれに付けて食べても 美味でした。

鯛のおから蒸


続いて この地方のお祝いの時に 良く作られる蒸し物で 
鯛のおから蒸しです。

今回も 一応 私のお誕生日旅行と伝えてあったので 
( お誕生日って何回も使えます、12月も箱根で言ってましたよね。 )
蒸し物のほかに 食前酒も お祝い仕様になっていたようですし
食事の最初に 山中塗りの夫婦箸も頂いてしまいました。 チャッカリ!

この蒸し物 内容が お目出たくなっているとの事でした。

素晴らしい 器ですね〜 うっとり〜

このあらや滔々庵は お食事もさることながら 器の素晴らしさにも
定評があり 北陸を代表するお宿と言うことが この器使いを見ても
良く分かりました。

さて この蒸し物、 いつも この蒸し物系で お腹一杯になるので 
私は 今回も ありがたく半分頂き 後は 九谷の器を堪能しました。

次は焼きかにです。

私達のお隣のお部屋は 私達より 30分くらい早くお食事をしていたらしく 
既に廊下には この焼き蟹の香ばしい匂いが 漂っていましたので
私達の気分は 最高潮に高まって 待ってました! と言う気分です。

焼きかに


焼いてくれます2魯山人写しの器で







こちらも お部屋係りの方が焼いてくれます。
半生ってところで 絶妙な焼き加減!
魯山人写しの お皿に取り分けて 頂きます。

う〜ん やっぱり 焼き蟹は おいしいね〜
蟹味噌を つけながら食べると なお、おいしいね〜

蒸しかに(めす)


続いては メスの蒸し蟹です。
昨日の 「 べにや無可有 」 でも頂きましたが 今回の 旅行で
初めて食べた 内子と 外子が おいしく 地元の人々が メス蟹を
絶賛するのが良く分かりました。

さて これが終わる辺りで もう2時間経っています。
蟹は やっぱり時間がかかるのです。

お刺身はいいとして 焼き 蒸しは 蟹肉の身離れが悪いので
( たんぱく質が固まって 殻にくっつくのでしょう )
一生懸命 串で 身を出さないといけないのです。
ひたすら カリカリと 殻の中を削って…

もちろん 殻は 半分削ってありますが 身離れが悪いのです。

一人で 無言で カリカリと…
テレビも見ないでカリカリと…
同じ姿勢で   カリカリと…

お部屋係りさんは 一通り 配膳すると ではごゆっくり、と言って
20分くらい 放置プレーです。

ひたすら 蟹を見つめ 目が からからになって 疲れてきます。
視線を 他に移すと 焦点が合わなくて ぼやける始末です。

この後の蟹すきも 美味しいのですが また 殻から出すのか〜
みたいな感じになって すごく 疲れました。

よくテレビなんかでは 片方の関節を切って もう一方をひねると
するっと 蟹肉が出てきますよね〜
あんな感じを想像していたら 全然出てこないんです。
自分で しこしこ 出さないと でないんです〜

放置プレーは 全3回 ありました。

蟹すきこちらも取り分けてくれます


もちろん 焼きかにも 蟹すきも 全て係りの方が ころあいを見て
料理してくださるので 私達は 食べるだけでいいんです。
が、 疲れました。 最後までで 3時間かかりましたよ〜

お雑炊九谷焼のお茶セット


美味しかったのですが 何度もいいますが 疲れました。
食べるだけって疲れますね。

このあと デザートは 有栖川山荘 と言う離れのお屋敷に
案内されます。

なんだか ホッとしました。
お腹も一杯で 少し気分を変えたい気持ちでしたので この提案は 
とても ありがたかったです。

デザートは有栖川山荘でいただきます幻想的で素敵!







有栖川の宮さまの 別荘だったものを改築したようで 夜は真っ暗で
とても幻想的でした。

フラッシュをたいた写真も載せましたが 印象としては フラッシュなしの
写真に近い感じの この世とは思えない雰囲気?の たたずまいでした。

フラッシュをたくと…コーヒーフルーツです


お腹も一杯で よくぞ 最後までたどり着いたと言う気がした夕食でした。
前菜や 蒸し物で 調節したのが 良かったのでしょう。

昨年来の願いが叶った 大満足の 蟹尽くしの夕食でした。


…が ベッドの間を 開けて食事をしていたせいか 焼き蟹の匂いが
お布団についていて ( 結構匂いってつきますよね )
それが気になって ちょっと 寝づらかったです。

ふすまを閉めておけば よかったのでしょうね。


北陸かに旅行 あと1回で 最後です。
長らくお付き合いいただき 本当に ありがとうございます。 


at 15:51│Comments(4) 北陸 べにや無可有、 あらや滔々庵 

この記事へのコメント

1. Posted by ビビアン   2008年02月28日 23:44
ご夫婦仲良く「北陸かに三昧の旅」12チャンネルみたい?
生の蟹を食べたことがないので一度挑戦したい!
とにかく蟹、海老が大好きで・・・

主人と小樽で蟹食べ放題に行った時は
私がどんどん解体してかなりの蟹を頂きました。
下々の者は・・殺気だって(二時間の制限だったと)
疲れたなんて言わない!
セレブは放置されながらも優雅に頂けて羨ましい。

食器も素敵でしたね!
和食器好きの私にはどれも欲しい物ばかりです。
最近は九谷焼に興味があり小皿等を揃えてます。

「死体のポーズ」?まさか!本当は?
お二人仲良くずーっと楽しい時間が過ごせますようにお祈りしてます。
2. Posted by 紀子   2008年02月29日 00:41
ビビアンさま

遅い時間に 訪れていただき ありがとうございます。
そうなんです、目標は 12チャンネル目指しているんですよ!
いつも テレビを見ながら 私は
「いいよね〜 この人たちは...
仲良しと タダで旅をして そのうえ ギャラももらえるなんて〜
本当に おいしい仕事だよね〜
いいね 有名人って! うらやましいよ〜 」
って 主人に言ってるんです、毎回。

小樽の 蟹食べ放題とは 豪快ですね。 毛蟹ですか?
やはり生より ゆで蟹のほうが 食べやすいですね。
ビビアンさまが 一生懸命解体しているところが目に浮かびます。
ご主人様は 食べる専門ですかしら?
ほほえましいお二人、 ステキな小樽の思い出ですね。
また 楽しいお話聞かせてくださいね。
3. Posted by miki   2008年02月29日 14:00
すごいご馳走ですね〜。
お食事に3時間!疲れるのもわかります。
食器も素敵。
以前も書きましたが蟹はダメなんです私。
でも寒ぶりは・・・よだれが。
4. Posted by 紀子   2008年03月02日 15:28
mikiさま

蟹が食べられない mikiさまには 酷な内容のブログでしたね(笑)
でも本当に食器はステキで 目でも楽しめました。
 
カンボジアでは 生の食材は あまりないのでしょうね。
私達がアマンサラで頂いた クメール料理は 味付けが
お醤油味ににていて 日本人には とても食べやすいものでした。
ご飯にあう おかずばかりでしたよ!

mikiさんも 和食が恋しくなることが時々あると思いますが
どうぞ 日本に帰ってきましたら 寒ぶりはじめ
季節のお刺身を 堪能してくださいね。

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